|
ニンテンドーゲームキューブ北米化改造 |
|
概要説明 |
日本版のGC本体でで北米版のソフトを遊ぶには一般的にはDatel社のFREE LOADERというのを使用して北米版ソフトを使用します。
(FREE LOADERを最初に起動させ、ディスクチェンジのメッセージが表示されたらプレイしたいゲームディスクと交換し蓋を閉じる事で起動可能となる。)
問題点は起動できないゲームがある事(起動できたからと言って100%正常に動作するとは限らない)とチェンジがめんどいということです。
日本版と北米版GCの基板は同じ物ですが一箇所だけ違います。
ATIのビデオチップ付近にあるR6のパターンに抵抗(0Ω抵抗)が日本版では無く北米版にはあります。
ということはGCのBIOSには日本版と北米版の両方に対応していることになるます。
R6の左側をHレベルにすると日本版となりLレベルにすると北米版に切り替わる仕様です。
H/Lの切り替えなので外部にスイッチを付けても切り替え可能ですが、見栄えが悪いのでPICマイコンを使用しリセットスイッチでモードを切り替えることにします。
(PIC仕様は某オプティマイズさんのHPにある物のほぼパクリなので配線で分かりにくい部分があればそちらを参考にしてください。)
PICで使用するピンは最小限とし内部4MHz RC OSCを使用します。
北米版と同じ仕様になりますのですべてのゲームが起動可能になります。
ただしこの改造ができるのはDOL-001(JPN)となります。
(MADE IN JAPANとMADE IN CHINAで基板が変わりますがほとんど同じなので問題なし)
後期(2004年7月以降に出荷が対象機種?)のデジタルAV出力端子(DIGITAL AV OUT)が廃止されたDOL-101(JPN)物は改造不可です。
追記:DOL-101(JPN)でも某サイトの情報では改造可能らしいとの事。(FREE LOADERは未対応です。) |
プログラム仕様 |
リセットスイッチを押しながらGCの電源を投入すると北米版モードで起動する。
リセットスイッチを押さずにGCの電源を投入すると日本版モードで起動する。
なお北米版モード時はPOWER LEDが点滅する。
なおプログラムの詳細はソースコード(Main.asm)に書いてあるのでそちらを見てください。
MPLAB IDEでBuildするかHEXファイルを焼いてください。
なお12C509Aを使用していますが、12F509でもプログラム変更なしで使えます。(ピン配置も同じなので読み替えてください)
12F509の方が安く書きなおし可能ですが、Erase時にOSCの補正値が消えるのでアドレス03FFの値を購入後にメモしておいてください。
(12F509の書き込み方法についてはFENG3のホームページが参考になります。※PICライタ続編→PIC12F508/509)
私は自作JDMプログラマとIC-Prog(1.05D)で書き込みを行っていますが何でもいいです。各自環境を用意してください。
|
12C509A ピン配置図 |
Pin1 | VDD(+3.0-5.5V) |
Pin2 | GP5/OSC1/CLKIN |
Pin3 | GP4/OSC2 |
Pin4 | GP3/_MCLR/VPP(入力専用ピン) |
Pin5 | GP2/T0CKI |
Pin6 | GP1 |
Pin7 | GP0 |
Pin8 | VSS(GND) |
|
ゲームキューブ接続先 |
Pin1 | +3.3V |
Pin2 | NC(未使用) |
Pin3 | NC(未使用) |
Pin4 | NC(未使用) |
Pin5 | OUT LED表示(Hレベルで点灯) |
Pin6 | OUT R6の左へ接続(Hレベルで日本版/Lレベルで北米版) |
Pin7 | IN ResetSW信号(SW押下でLレベル) |
Pin8 | GND |
|
書き込み後の動作確認 |
書き込み後に動作確認をしたい場合は以下の回路をブレッドボードで作成しPICマイコンが動作するか確認してください。
・SW(ResetSW)を押さずに電源投入でPOWER LED点灯・CHECK LED点灯
・SW(ResetSW)を押しながら電源投入でPOWER LED点滅・CHECK LED消灯
|
テスト回路 |
|
テスト回路とJDMプログラマ |
|
|
配線 |
写真の番号の場所をPICとつなげます。電線は単芯(より線はやめたほうがいい)の耐熱電線を使用してください。
R6の配線が完了したらATIチップの右側に沿うよう迂回させ外部に引き出します。
そのあとハンダ箇所や迂回させた場所がはずれないようにホットボンドで止めると良いでしょう。
|
マザーボード基板表面(C/DOL-CPU-30) |
|
R6パターン拡大図(C/DOL-CPU-30)
(PICの6番Pinに接続する。北米版ではここに0Ω抵抗が付いてある) |
|
フロント基板表面(DOL-FRONT-02)
(LEDのアノード側はPICで制御するため基板から外す) |
|
フロント基板裏面(DOL-FRONT-02)
(7番のフラットケーブルは右から2番目)
|
|
|
メモリーカードについて |
周辺機器は日本版の物が使えます。ただしメモリーカードはフォーマットが必要となります。
GCにはメモリーカードのフォーマットコマンドは無く北米モードで起動したGCに日本版にメモリーカードを入れるとフォーマットをしますかとのメッセージが出てきます。
日本版と北米版で別々のメモリーカードを使用してください。
|
フォーマット画面(北米版モード) |
|
|
フォーマット画面(日本版モード) |
|
|
|
PICプログラム
|
|
更新履歴 |
作成日 :2007/07/04
最終更新日:2007/07/04 |
|
BACK |
|